こんにちは!
最近、歌を再び歌い初めて数日経ったのですが、わかったことがあります。
それは私が封印していたのは、歌うことではなくて「声」だということです。
歌うときは、声門を閉鎖しないといけないそうです。
声門を閉鎖して声を出してみましょう!ってYoutubeを見ながら
「出してみよー!」と気楽に出したら、私の喉から「爆音」が鳴ったのです。
そして私は完全にフラッシュバックしました。
この声を出さないといけないのなら、もう生きていけない…。
崩れ落ちました。
私の家庭は、とても静かな、大人しい家庭でした。
「いる?」と定期的に、家族が家族に対して確認するほど気配がない家族でした。
(盛ってません。)
ところがどっこい、私の喉からは爆音が出るのです。
とにかく私は
ウルサイ!声がでかい!
もっと小さな声でも聞こえる!
と言われて育ってきました。
声門を閉鎖すると、どんなに小さな声で「あ」と言おうと思っても、爆音(自分では)がします。
爆音というのは、つまり音量ではなく「響く」わけです。
喉にある声門は弦のようなもので、
そこに息が摩擦されて音が鳴るのですが、
実際にはその音が、口腔や頭蓋骨や、身体に共鳴するから、声として認識されるわけです。
そしてその構造が一人ずつ違うから「声紋認証」があるほど、一人一人の声はユニークなんですね。
私はこれまで、真逆の努力をしてきたのです。
どれだけ声門を閉じずに、柔らかいウィスパーボイスを出すか、ということです。
話し声はもちろん裏声がメインになりました。
息をたっぷり使って、できるだけ小さく。
エレキギターのようにギャンギャン鳴ってしまったら、
生きていけないからです。
さらに、歌に良くない習慣として「口パク」がありました。
家で気持ちよく歌っていると、家族に注意される。
でも、歌いたい。
どうしよう?
そうだ、口パクで歌えばいいんだ!
という私が編み出したやり方です。(編み出したも何も)
口パクで歌うときは声が出ないように声門を開いて
息だけで歌うようにしていました。
声門を閉じない方向の努力を続けてきました。
たまに、ふとした拍子で「あ゛ー!」と言ってしまったりすると、
ドッと冷や汗が出て、気が遠くなります。
Youtubeを見ながら出した声は「あ゛ー!」の時と同じ声でした。
瞬時に、近隣の人の迷惑になるのではないか、と恐怖がよぎりました。
この「あ゛ー!」を解放しなきゃいけないなら
日本という静かな国で…私が安心して住める場所はどこにもない…
という思考が、瞬間に頭の中に浮かびました。
笑
落ち着け。笑
私は、歌を禁じていたのではなく、声を禁じていたのです。
私は「声に関すること」と聞くと、IQ3になってしまっていたようです。
声門閉鎖も今に始まった話ではないのに
「えっなにそれわかんなぁい〜」と
完・全・ス・ル・ー!していました。
おもしろいことに、
おうし座って「のど・首」を司る星座だと言われています。
私の太陽は、声にいたんですね。
必死に必死に、太陽を隠して
太陽から、全力ダッシュ逃げていたのか。
笑えますね(泣)
ここしばらく声帯を閉じて、いわゆるエッジボイスってやつでずっと歌っています。
音程とか、綺麗に歌えるかとか、そういう問題じゃなかった。
エッジボイスを出していると、涙が出てきます。
「おおお、久しぶりに声を出したぞう」
という気分になるからです。
別に歌わなくても、私、ただ「声を出したかった」んじゃないのか。
はー。
笑える。
エッジボイスは原始的な人の声です。
エッジボイスをずっと出していると、
私は感情や感受性が解放されていくのを感じます。
王様ランキングという漫画の主人公は、啞の子供なのですが、
よく感情が昂ると「あー!」とか「オー!」って叫んでいます。
その子になったような気分になって、
上手いとか下手とかも忘れて、
ただ感情と繋がった「声」を出している。
赤ちゃんのように。
なんか今はこれだけで、やっと「歌えて」いるような気がする。
私が封印していたものは、歌じゃなくて声だったのかも。
声が出せなかったから、辛かったのかも。
おわり
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