見直しはどれも同じ要領

こんにちは、みくです。

断捨離を始めて、ものの見直しを一通りして、かなり快適になった。

ものの見直しの次に始めたのが、お金の見直しだった。始めたというか、ものを見直すと必ずお金を見直すことになるので、自然の成り行きでやらざるを得なかった。

その次に始まったのが食べ物の見直しだった。これが最大の地雷で、ご存知の通りの苦戦っぷりだったわけだが、同様に自然の成り行きでやらざるを得なかった。

本当に恐ろしいものです。

そして色々なことを「見直す」羽目になったのだが、こうジャンルを跨いで見直すようになると、最終的にどれも同じことをしているな、ということがわかる。

それは「なんとなく」とか「みんなそうしているから」とか、そういう曖昧模糊としたスポットから、自分の頭で「どうしたいか」とか「どう生きたいのか」を改めて考えるということである。

歩こうと思った時に、右足から出すか、左足から出すか。

大体の人が「なんとなく」考えずに「その時のノリで」歩き出す。これを、完全に気づきを持って観察するのが、ヴィパッサナーである。

というレベルでの緻密な観察などは私にできるわけなく、全然解像度が荒いところにしか意識が届かない。それが、ものとお金と食べ物におけるヴィパッサナーだったのである。

別の言い方をすれば「なんとなく」というのは危険な生き方である。見直す、というのは全ての「なんとなく」を減らしていく作業に他ならない。

自分で管理しない生き方というのは、罠や危険でいっぱいだったのだ。だからそれを一つ一つ自分で管理していこうではないか、という取り組みである。

そのやり方もやはり共通していて「問いを立てて検証」である。

問いはシンプルで「本当にこれでいいのか?」ということだ。

例えば茶碗を手に取って「本当に茶碗はいるのか?」とか「本当にこの茶碗じゃなきゃダメなのか?」とか問いを立てていく。

検証とは何か、結果をみることである。茶碗をいきなり捨ててはいけない。迷ったら一度茶碗なしで生活してみるのだ。その結果「やっぱり茶碗って素晴らしいな!」と思うかも知れないし「1ヶ月で1回も使いませんでした…」となるかも知れない。

どうなるのか、というのは、人による。個人差が大きい。しかも、その場その場の目的や状況で変化する。だから、最初は大変である。
一度も検証したことのないことが多ければ多いほど大変である。

ただ、これも共通点があって、この最初の大変を乗り越えると、あとは意識を緩めないようにしつつ、小さな見直しを重ねていけば良いだけになるのだ。

全てにおいてこのプロセスなんだ、ということが体験的に知れて嬉しい。最初は「何もかもわからないーあーどこから手をつけていいのかもわからないー」とパニックになるが、やっているうちにだんだん全体像が理解できるようになるし、慣れてくる。そうするとミスも気にならなくなってくる。だんだんリラックスして取り組めるようになってくる。だいぶ進むと「これなら持続可能だぞ」というラインが自分なりに見つかるので、それ以降は、気が向いた時にメンテナンスすれば事故になることがだいぶ減らせるわけだ。

見直しは
①管理してない期
②パニック・混乱期
③快感期
④平穏期
の4ステップになっているようだ。

①管理してない期:人がいいと言っていたとか、なんとなく健康になりそうとか、流行ってるからとか、そういうイメージだけで生活を運用している期間。うまくいってしまったりすると、かえって悪い。

②パニック・混乱期:ちゃんとしてみようかな、と思って、それについて情報収集を始めるとパニックになる。とんでもない無知だった!と我に返りショックを受け、その分あれもこれもやらなきゃ!と焦りを感じて一気に色々なことに手を出したくなる。

③快感期:徐々に冷静さを取り戻して、一部分ずつ学んだことを実践に活かし始める。毎日1つのことを学習したら、その1つを見直してみる、というサイクル。それだけで案外、結果に如実に出ることがわかる。そうなると、見直すことが楽しくなってくる。

④平穏期:自分なりのやり方を見つける。踊り場みたいな感じで「しばらくはここにいても大丈夫そうかな」というマイポイントやマイラインを見つける。こまめに見直すというよりも、要所要所でテコ入れすれば大丈夫な状態になる。

物事には、もちろん天災など本人の管理ではどうしようもないことがついて回るが、実はトラブルや事故のほとんどは自分の管理によって回避したり、減らせるというのが実態だ。

だから管理できるならした方がいい。

ただこの4ステップはかなり疲れる。だから疲れていて気力がない状態で始めってしまうと、かえって②のパニック期で燃え尽きてしまって元も子もない、となりかねない。

逆に言えば、始めたからには④まではやった方がいい!④まで行った経験が1回でもあれば、自信になります。

そして何より、自立が手に入るんです。そして、何度も見直しを繰り返していくと、徐々に要領をつかめるようになってきて、少しずつ管理の腕前が上がり、人生が確実に楽になっていく。

人は自由に憧れます。お金から自由になること。他人から自由になること。住む場所から、組織などのしがらみから、自由になること。

でも自由は、それに伴った自立を迫られます。だから、自立した自分を育てていくことが、結果的に自由に近づくということになるようです!

そんなところが見直しの醍醐味かなと思いました。


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