こんにちは、みくです。
昨日の話の続きです。
損切りというのは損を確定する行為です。
だから損切りすればするほどお金持ちになるというのは数字の計算上は合わないのです。
100円損する取引を10回したら、マイナス1000円ですから。
もので考えてみましょう。
30万円のブランドバックを、もう使わないから捨てようと思ったら、買取価格は3万円でした。この場合、損切りは、マイナス27万円という損を確定させる行為です。
どちらも損しているけれど。
じゃあ、なんで損切りをたくさんするとお金持ちになれるんだろう?
実際、断捨離するとお金が入ってくる、というのは有名な話です。
もちろん節約などができるようになることもあるでしょうが、そうではない不思議なお金がポンと入ってくることがよくあるそうです。
ここには2つ理由があります。
1つ目は、人は痛い目を見ないと永遠に自分が間違っていたことに気づけない。
2つ目は、実は損切りで切っているのは含み損ではなく、自分自身の執着だから。
1については昨日言った通り、自分が上がるところと、自分が下がるところを永遠に自己理解できないリスクということです。
失敗して、痛い目を見るのは嫌なことです、辛いことです。
しかし、それは「自分が向かないこと」だったり「間違った考え方」だったりを明確にしてくれるものです。
逆に言えば「失敗したくないから挑戦しない」とか「いつかうまくいくはずと思ってやり続ける」ということは、自分が損するチャンスを自ら捨てているようなものです。
極端な例ですが、私が断捨離をしていたときは、家中を毎日うろうろと歩きまわり「どこかに負債ないかな〜」と捨てる物を探し求めていました。
これは、損することが、大チャンスだと理解できていたからだと思います。
2つ目については、実は損を確定させることは、執着を切ることだということです。
人は、損が大きくなればなるほど、その損を直視するのが嫌すぎて、余計に執着します。
例えば私の場合、前のパートナーです。(※その人が悪いという話ではない)
私は「この人と一緒に暮らす今の生活が、命よりも大切!それを維持するためなら、どんな苦難にでも耐えられる!」と思っていたのですが、あれは今考えると含み損が大きすぎて絶対に手放したくないがための執着だったのだとわかります。
このような心理はサンクコスト効果と名前がつくくらい、メジャーなものなんです。人はそれくらい損することが嫌いなんです。
このように、損を確定させることはとても恐ろしいことですし、痛みを伴います。
しかし同時に、パートナーシップを解消することで、ぶっ壊して、いちから「得が出るように、環境を再構築する」ということに挑戦することができたと思います。
そう、「私が間違っていた」多くのことに直面する本当にいいチャンスだったのです。
損が大きくなればなるほど、自分の執着もまた大きくなり、自分が含み損を抱えていることが自覚できなくなる可能性も増します。
だから、損をする可能性を持つものを安易に買わないこと。
損を抱えてしまったら、小さなうちに切ることが大切です。
わかっていても、難しいですよね。
だからこそ、損切りには痛みが伴うのだと思います。
痛みを体験すれば、安易に買わない、といった慎重さや、丁寧さが生まれます。
(よくできた仕組みだ!痛みも味方なのだ!)
問題が起こるのは、わーっと盛り上がって発作で「絶対にこの株は上がる!」と思い込んでしまったり、「もったいないから」とか「かわいそうだから」とかいっときの感情で行動してしまうことです。
それから「あの人がオススメって言ってた!」とか「みんなそうするものでしょ?」とか「これを持ってるとかっこいいらしい」という、他人の影響によって行動してしまうことも、含み損を抱える原因になります。
しかし、一度か二度、手痛い失敗(損を含む恐ろしさ)を経験すると、人は慎重になりますし、小さな損のうちに損切りできるようになります。
買い物であれば「本当に必要か?他に代用できるものはないか?」と冷静に考えて、一定期間なしでやってみて「やっぱり必要だ!」とわかれば、購入する。
恋人であれば、最初は「私には必要!楽しい!」と思っていても「含み損に転じた」と思えば、損切りする。損切りした後、値上がりして買い戻せなくなっても、大丈夫。他にも上がる可能性を持つ株はあるからです。(35億)
損切りするときに切るのは執着です。
執着を切れば、切るほど、人は幸福になれます。
人生のターニングポイントや、時代の変わり目で、含み損を整理していきましょう!
そうすると、なんだか心が軽くて、スーッと風通しが良い状態で、爽やかに、明るく生きていくことができます。
「含み損を切ると損する!」という洗脳は、最大の含み損ですから、2022年に置いていきましょう!
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