ホログラム

こんにちは、みくです。

「お母さんの正体」の記事の不完全版があるので、今日はそちらを公開いたします。


一般的に、心理学などで言われるのは
「親からうまく愛を受け取れなかった人が安心感を持てなくて生きづらくなる」という構図です。
でも私はこの内容では、誰のことも救えないと思っていました。

仮に、自分が親に愛されなかったとしても、親が悪いわけじゃないし自分も悪いわけじゃないから、何をどうすればいいのかが、わかりませんでした。

そこで「自分で自分を愛してあげよう!」と言われてアファメーションを唱えたりしました。
確かに一定の効果はありました。
親から愛されてなかったというわけではないのだと理解できるようになりました。

でも私の心の中で「何かがおかしい」と引っかかるしこりがありました。

・・・

「価値があがる・さがる」という考え方の根本にあるのは
「お母さんに愛される・愛されない」という考え方です。

・・・

私は今まで、お母さんに愛されるために頑張って生きてきました。
お母さんに愛されたくて、どんなこともお母さんを基準にして生きてきました。

お母さんがダメと言うことをやることができず、
お母さんがいいよと言うことだけやることができるのですが、
それは私がやりたいこととやりたくないこととは、
真逆のことでした。

だから私はなんとか、
お母さんにダメと言わないような範囲の中で、
自分がやりたいと思えるものを探して、
やることにしました。

しかも、勇気を出して、お母さんがダメということをやると、
怖くなってしまい、罪悪感も出てきてしまい
長続きしなかったり、暴走することになり、失敗してしまうのです。

その度に、冒険はやめておこう。
やはりお母さんは正しいのだと思いました。

・・・

でも、私は母親に愛されたかったわけではないんです。
うちの母親は、ヨウコと言います。
ヨウコに愛されるために、彼女の価値判断に合わせて選択する、
ということは、私はしたくないし、していないんです。
そんなことをしなくてもヨウコは別に変わらないからです。

それでも私はお母さんに愛されるための努力をやめられませんでした。
お母さんの価値判断に合わせて、選択することをやめられませんでした。

そうなんです「お母さん」というのは、ヨウコのことではありません。

あなたのお母さんを頭に思い浮かべてください。

その姿はマチコさんやサトミさんやトモコさん(つまりあなたの母親)のような姿をしていますよね?
でもその人はあなたの母親ではないです。

その人は「お母さん」です。

・・・

その正体に気づくまで、あなたはその「お母さん」によって引き裂かれ、分裂し、閉じこもって生きていくことになります。
その正体に気づくとあなたは自由になります。

・・・

自由になったあなたは、本当のあなたの母親であるマチコさんやサトミさんやトモコさんからの
愛を受け取ることができます。もはやそんなものに執着はしてないかもしれませんが。
あなたは、自分を愛して、受け入れることができます。
そしてあなたは、あなたの能力で人々の役に立ち、人からも社会からも必要とされる素敵な人間になります。
自由になったあなたは、たくさんの愛を受け取り、幸せに生きていくことができます。
その愛を体感した時、あなたは知るでしょう。
これは「お母さん」の愛とは違う。

・・・

愛とは
あたたかい光の粒のようなもの
音もなくとめどなく降り注ぐ
永遠の静寂の中に
降り積もるあたたかい雪

ずっと知っていた。

・・・

「お母さん」の愛は、
「お母さん」の愛は、

愛じゃなかったんだ。

・・・

「お母さん」は、あなたのことが嫌いです。
「お母さん」は、あなたの才能を嫉妬し憎んでいます。
「お母さん」は、あなたの存在を無視し続けます。

「お母さん」は、あなたのことを愛しません。

この「お母さん」は、あなたの母親ではありません。
マチコさんやサトミさんやトモコさんではありません。

「お母さん」は、あなたのことを愛しません。
今までも、これからも、永遠に。

なのに「お母さん」に愛されたくて今もがんばってる。

・・・

私が、お母さんに愛されるために
努力して、頑張って、
そうして作り出した偽りの私を、
お母さん褒めてくれて甘えさせてくれる。

偽りの私を愛してくれる。
目の前で。

私を無視して。

「違う、お母さんが可愛がっているその子は、私じゃない」
「私はここにいるよ」

でも、お母さんは私の声が聞こえないみたい。
私は透明人間になったみたい。

「お母さん、私を見て」
「私を愛して、お母さん」

私は泣き崩れました。

・・・

私は損切りすべきだと感じました。
そして言いました。
「お母さんに愛されない私にも価値がある」と。

絶対に受け入れられないと思いました。
耐えられない気持ちになって、涙が溢れました。

いや!それだけは捨てたくない!お母さんに愛される希望だけは!

でも負けじと「お母さんに愛されない私にも価値がある!」と言い聞かせました。
すると不思議なことが起こったのです。

私の中にいる「お母さん」がヨウコとよく似た別の何かになったのです。

さらに「お母さんに愛されない私にも価値がある!」と思うと
私が少しずつ透けなくなってきました。

あれ?
私、透けてない。

そしてそんな私の変化とは無関係に
お母さんと偽りの私の映像は目の前に流れ続けています。

「お母さん、私がんばったよ!」
「すごいね」

そして映写されたように薄っぺらくなり始めました。

「お母さん」は、もはや母親の”投影”でした。
私の母親を模した実態のない投影されたホログラムでした。

”実態のない投影されたホログラム”に対して、
私が愛されるために作り出した私の”影”がいます。

しかし、それらは、もはや生きた人間ではない。
繰り返されている、無機質なビデオ。
「お母さん」は喜んでいます。
そこには「ずっとなりたかった私」がいます。

お母さん、私がんばったよ…すごいね………

同じセリフを繰り返す、壊れたテープみたいに。

そのお母さんはうちの母親でもないし
そこにいる「ずっとなりたかった私」は
私ではありません。

昨日まで「お母さんが私を愛していない!」と
涙ながらに眺めていたその光景だったにも関わらず
そこには”私”も”私の母親”も存在していませんでした。

そしてその投影されたプロジェクターの映像を
私は外側から、ただただ呆然と見ていました。

これまで私は私が作り出した”影”と、
実際の私自身の間で引き裂かれてきたのでした。

その”影”と自分との間で、
うまくバランスをとりながら生きる方法を探してきました。

しかしそれでは、うまくいきませんでした。
しかし、もうそのようなことは、必要ないのです。

「お母さん」の正体に気づけばもう大丈夫です。

「お母さん」のために頑張らなくてよくなるからです。

「お母さん」の正体は、月です。

・・・

見破ったり!

・・・

ずっと母親に愛されないと価値が下がるのは、死ぬからだと思っていました。

赤ちゃんは母親に面倒を見てもらえないと死んでしまうから、だから母親に愛されないと価値が低い、ということになるのかなと思っていました。

でもそれは間違っていました。
母親であったとしても他人は自分の生殺与奪の権利を持っていません。
肉体の死は幻想だからです。
人間の本質は「命」にありますから、死んだ後も永遠に続きます。

命とは「必然」と「好き」できている、奇跡みたいな光の粒です。

しかし「命」を殺す方法があります。
それが「自分で自分を殺す」という方法です。
命の器である自分ならそれが可能です。

なぜなら「必然」と「好き」がわかるのは自分だけだから。
その特性を活かして、「必然」と「好き」を拒絶するということ。
それが「自分を殺す」ということです。

だからそう仕向けることはできます。
「お母さん」は、あなたが「自分を殺す」と褒めて愛してくれます。
あなたが「必然」と「好き」に近づくと無視します。
無視されて透明になった自分が「命」です。

この仕組みを考えた人は本物の悪魔だと思う。

「お母さん」の正体は月。
「お母さんの愛」の正体は支配です。

そして自立のための呪文は
「お母さんに愛されない私にも価値がある」
です。

本当の意味は「お母さん」が愛さない私にこそ価値がある、
なんですけど、損切りワードは「過渡期」に使うものなので
この呪文の方が効果が高いです。

・・・

そして私は

「お母さんと私」のホログラムに話しかけるのをやめて

逆方向に歩き出した。

キラキラと音もなく光が降り注ぎました

それはまるで花道でした

遠くに、私を待っている人たちが見えます

「みくさーん、待ってたよー!」

私はその道を誇らしく堂々と歩きました。

その後ろにも無数の

私を応援してくれる人たちが見えます

その中にはなんとヨウコもいます。

なあんだ。そこには、変わらぬみんながいました。

私は「現実」を、歩き始めました。


よかったら❤️を押していただけると励みになります。

正式版 損切りのやり方はこちらからPDFを無料ダウンロード
2回のレクチャー会をベースに改良を加えた最新版になります。Kindle版は現在準備中。【追加技法】損切りエクササイズ:損切りの基礎力向上のためのエクササイズです。

11 Comments

  1. いよ says:

    素敵な記事をありがとうございます。お母さん問題は、ホントにそうでした。ありがとうございます。

    ひとつ損切りしてて、ん?てなったので質問させてください。原因不明の痛みを分析してみたら、「治らない自分(健康じゃない自分)には価値がない」と思っている自分と、「病気してないと見捨てられる(病気してる自分には価値がある)」と思っている自分、どちらも存在している気がしました。こういうこともありますか?
    良かったらよろしくお願いします✨

    1. 質問嬉しいで〜す😀

      ・健康じゃない自分=価値がない
      ・健康じゃない自分=価値がある
      という矛盾した2つの分析結果が出たということですね。
      こういう場合はもっと掘り下げて考える必要がありますね。
      具体的なやり方を伝えます。

      でも、その前に一つだけ質問させてください。
      原因不明の痛みよりも先に解決すべき悩みはありませんか?
      もっと些細で取るに足りないような「困り事」です。
      損切りの順番を飛び級している感じがしたので。
      ※飛び級がダメというわけじゃなくて遠回りになるリスクがあるため。
      今からお伝えするやり方でうまくいかない場合は、別のもっと軽そうな損に取り組んでみてくださいね🌸

      さて、矛盾した二つの「仮・損切りワード」の掘り下げ方法をお伝えします。

      その際の自問自答はこんな感じです。
      ・治らない自分は「どんなふうに」価値がないのか?
      ・見捨てられるのは「なんで」なのか?

      この結果、それぞれ別の損につながっている可能性もあります。

      例えば、
      治らない自分はどうんなふうか?
      弱い▶︎劣ってる▶︎他の人に競争で負けてしまう
      くらいまで損を特定できれば
      「他の人に負けても私の価値は下がらない」
      という損切りワードが特定できます。

      見捨てられるのはなんでか?
      面倒を見る必要がない▶︎手がかからない▶︎相手をヒマにさせる
      だったとしたら「相手をヒマにさせても自分の価値は下がらない」
      という損切りワードが特定できます。

      こんなふうにしてみてどんどん深めて、「仮の損切りワード」を試して唱えてみてください。その損切りワードがドンピシャじゃなくても、何日かして「ああこれ、こっちだ!」と気づく瞬間が来たりするので、候補に出たやつは遠慮なく唱えてください。

      *なお損切りしていて複数の損が見つかること自体はよくあります〜。

      頑張ってくださーい😊✨

      1. いよ says:

        みくさん

        早速ありがとうございます!なるほど!確かに痛みは一番辛いですけど一番ラスボス感もあります。飛び級事項の可能性あり、、と頭に置きながら、もう深掘りしてみました。
        治らない自分はどんな風→みくさんの事例通り、劣っている、競争に負けたと、思っている、はあります。他に、
        治らない自分はどんな風→実力出せず→使い物にならない→役に立たない
        治らない自分→本来の自分でいられない→もっとうまくできるのに〜みたいな感覚→完璧に本領発揮できないと価値がない

        病気の自分→失敗しても、病気だからと言い訳できる→失敗する私は価値が下がると思っている
        とか
        病気の自分→病気なんだからやるべきことをできなくてしょうがないと思ってもらえる→やりたくないこともやらないと価値が下がると思っている
        病気の自分→見捨てられる→(なんでそう思う?)元気なら助けを求めずひとりでやってくべき(自立)→自立できないと価値が下がる

        こんなのが浮かびましたのでご報告しました。ちょっとここらへんので、唱えてみようと思います。ありがとうございます!

  2. Ami says:

    こんばんは〜♪

    臨場感たっぷり!な詳細を感謝します。
    解けた瞬間、感動ですよね!

    私たちは、きっと、それも楽しみに、地球に人間として来ているはず。

    お互いに投影し合っていて、この世界では誰も〝本当〟を生きていなかったという怖〜い話。

    心理学も、一生懸命に追求していくと矛盾に気がつくはずなんですけどねぇ。。。

    となると、正体を見破れたのは「必然」で「好き」という「才能」だからということになりますね!

    ひとりが抜け出たら、みんなも
    続けるので、みくさんの功績は大きいです✨

    やった〜\( ˆoˆ )/

    いつもいつも本当にありがとうございます❤️

    1. いつもコメントありがとうございます💖
      本当に怖〜い話!お化け屋敷みたいだった。
      廃墟の遊園地みたいな感じだったよ〜(涙)

      やった〜\( ˆoˆ )/
      功績が大きいいただきました♪
      でもホント、これはもう大丈夫って感じがするんです〜。
      もう誰のどんな悩みでも幻想を見破る自信がある〜!
      逆に私ってそれしかできな〜い(笑)
      よかった〜!みんなも安心だ〜💓

  3. くみ says:

    な、涙が止まらない…

    「お母さんに愛されないわたしにも価値がある」と、言えば言うほど濃くなっていくわたしを感じる。

    ホログラムや投影って、どういう感じのことを指してるのだろう?と、ずっと分からなかったけど、ようやく理解できた気がします。

    ありがとう…みくさん。

    1. コメントありがとう!
      涙が止まらないよね、私もたくさん泣きました。
      たくさん泣きながら唱えると、だんだんホログラム化していく。
      ただの悪夢だったんだよ。
      そこからくみさんの人生がスタートします😊

  4. くりーむパン says:

    お母さんの正体がまさか月だったとは…衝撃です。
    私も損切りをしていって最後に行き着くのはお母さんだろうなとは薄々思っていました。
    月双子座の私は子どもの頃から作文や読書感想文が苦手で。でも母親は文章力がある事をすごく良しとしていたので、子どもの頃はめちゃくちゃしごかれた思い出があります。それもお月さまの仕業だったのか…。
    母親にしろ他の人にしろ私がはみ出さないようにじっと見つめている様は確かに冷たい月が人類を宇宙から見下ろしている様と重なります。
    いつも大事なことを発信していただきありがとうございます!!

    1. そーなんです!お母さんの正体は月だったんです!!若干ホラーw
      そしてそれは母親とは別の人なんです。
      なので、文章力があることをよしとしてくりーむパンさんをしごいていた母親は月ではなくただのおばさんです(笑)
      ただ、月があるせいで、くりーむパンさんの中に「お母さん」という冷酷なホログラムが形成されてしまったんです。
      ここすごいポイントです!!ぜひ損切りを続けてくださいませ。こちらこそいつもありがとうございます!

  5. ますみ says:

    昨日に引き続き素晴らしい記事をありがとうございます!なんだか胸がジーンとしました…
    最後のみくさんを応援する人々の中にヨウコさんもいるんですもんね!そのように、今まで敵(という表現でよいのかな?)と思い込んでいた存在が実は幻想と気がつけると、全てのオセロがひっくり返る衝撃がありますね。
    今のこの社会は「ただの私」で生きられないようにする為の罠が張り巡らされ過ぎていますね!やっとそのことに気がつけて本当によかったです。みくさんのような言葉を発信する方のおかげです。このカラクリに気づく方がこれからどんどん増えていきそうですね。昨日に引き続きありがとうございました!これからは自分のがこの世に生まれてきてやるべきことを、全力でやりたいなと思ってます。

    1. 今日もコメントありがとうございます😊
      そう、敵はヨウコではなく、自分の中にいた「お母さん」だったのです!そしてそれはホログラムなので打ち破ることができるんです。衝撃ですよね。そうなるとヨウコはただのおばさんです(笑)
      この社会は「ただの私」では生きられないようにするための罠ですね。まさに。それも見破ったので、今度更新します。今まで書いた記事が溜まってるので年明けくらいに更新される予定です!「上下教のユートピア」というタイトルの記事になる予定です。お楽しみに〜😊

コメントを残す