無意識がトラウマを治してしまった話

こんにちは、みくです。

明け方、布団の中で目が覚めた私は、そのまま2つくらい損を切り、その解放感と共にシャバアサナを楽しんでいた。
ぼんやりとシャバアサナしながら、自我がない、を観察して遊んでいると、ふわっと過去のトラウマが浮かんできた。

それは中学生の頃に痴漢にあった時の記憶であった。

私は痴漢をされても自分の価値が下がらないことを知っていたので、その時のショックな感覚に対して「大丈夫、大丈夫、価値はさがならいよ」と優しく話しかけた。

そして「私の価値が下がった!」という当時のショックは、そのまま罰を受けたショックであり、私はどの罪に対して罰を受けたのか分からず混乱し続けていたことを理解した。

どこかにあるはずの罪に怯えてここまでトラウマを引きずってきたのだ。

私は、当時の記憶の中に入って、今まさに体を触られている感覚に接触しながら「私はいない」を観察して楽しんだ。

すると、私はこの記憶が「嫌な記憶」と思っていたが、それは本当だろうか?と疑問が湧いたので、調べてみることにした。

すると思い出したのだ。

私は痴漢に道を尋ねられたのだった。
私は「このおじさんは困ってる、助けてあげよう」と思ったのだ。

しかしその後、軽く体を触られたことで「価値が下がった」と勘違いした私は、その時に罰を受けた(=価値が下がった)という妄想ばかりにとらわてしまったのだ。
しかし実際には、もちろん、価値は下がっていなかった。

しかもその後のことも観察して驚いた。
少し体を触られた後、すぐに「このおじさんは危ない!」とわかった私は、全速力で走って逃げ出していたのだ!

驚いたことに、この記憶は一切の悪がない。

ただ「善なる行為の記憶」であった。

私が何度でも思い出して楽しんでいいほどに善のみの記憶だったのだ。

私はその様子を観察しながら「罪はなかった」と確認を終え「それどころか、この子はとても優しく、そして、しかもちゃんと賢いではないか!」と衝撃を受けた。

おじさんから逃げ出して、息を切らして走るセーラー服のその子を、抱きしめたくなった。

「あなたに罪はなかった!」
「あなたは善なる行為しか行なっていない!」

その時、布団の中で寝ている私の指が、高速で動いた。
指が動くとは「神経系の凍りつきを取るための作業」である。

その、あまりに無駄がなく、あまりに素早い完璧な指の動きに私は衝撃を受けた!

無意識だ!

これを例えるなら。
あなたはピアノをやったことがあるとする。
そして少し難しい曲をたどたどしく弾くくらいのことができるとする。
しかし突然、指が勝手に動き出し、完璧に、一切の隙がなくその難曲を最後まで弾き切ったら驚くのではないか?

あまりにも、そのトラウマの処理は、素早く完璧だった。
指の順番、動かし方、痙攣しているとしか思えないような速度。
まるで膨大な暗号を、一瞬で解くような感じ。

私が記憶に感動している間に一瞬で行われた、一切の無駄がない無執着な動きに、圧倒された。

トラウマは、ない罪に怯えて、その罰を自分に対して与え続けている。
なんてことはない、最初から罪はなかったのだ。

そしてその罰が原因で、その後に罪を犯していたら、それは自分の中に生じた勘違いが原因である。
勘違いは誰でもする。悟った人じゃあるまいし。
だからもし罪があっても「あ、間違えました」でいいんだよ。

損切りを続けてみてくださいね。


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